外国から来たみなさん、日本中を自由に車で移動したいですか?
今回は、車を運転するために必要な「免許証」について説明するよ。
免許の取りかたや日本で楽しいドライブができる場所についてまとめたので、ぜひ最後まで読んでみてね!
Credit: nomading/Shutterstock.com
日本で車やバイクを運転するとき、他の国で取った免許はそのまま使えません。
だから、自分の国の免許証をもっているとしても、日本でまた新しく運転の免許を取らないといけないんだ。
日本で運転するための免許証は3つの種類があるよ。
「国際免許証」とは外国で車を運転するための特別な運転免許のこと。 この免許には「ジュネーブ条約に基づく国際免許証」と「ウィーン条約に基づく国際免許証」という2つのタイプがあるよ。
日本は他の国と「ジュネーブ条約」っていう約束をしているので、日本で車を運転するときは「ジュネーブ条約に基づく国際免許証」を持っていないとだめなんだ。
「ウィーン条約に基づく国際免許証」を持っていたとしても、日本では使えないから気をつけないとね。
国際免許証の大切なポイントは「免許の有効期間」だよ。
免許が使える期間は「日本に来てから1年以内」で「国際免許証が有効な期間」両方を満たしているあいだだけなんだ。
それと日本で運転するときは国際免許証だけを持って出かけるのではなく、かならず自分の国で使っている免許証も持って運転してね。
参考:警視庁 ジュネーブ条約締約国等一覧
参考:警察庁 国際運転免許証で運転できる期間
自分の国でとった免許証を日本で使える免許証にかえることができます。
手続きは日本でする必要があるけど、あまりむずかしくないから安心してね。
日本用の免許証にかえるとそれを受け取った日のあとにくる、3回目の誕生日の1か月後までが使える期間になるよ。
そのあとも運転を続けたい場合は、かならず免許が使えるあいだに更新の手続きをしよう。 運転ルールを守って運転しないと、免許証の有効期限が変わることがあるから普段から気をつけて運転してね!
日本人が免許を取るときと同じように、試験を受けて免許をとることもできるんだ。
日本で免許証をとるとそれを受け取った日のあとにくる、3回目の誕生日の1か月後までが使える期間になるよ。
このうえでもいっていることだけど、そのあとも運転を続けたい場合は、かならず免許が使えるあいだに更新の手続きをしようね。 もし運転ルールを守って運転したことがあって、罰則なんかをもらっているときには免許証の有効期限が変わることがあるよ。
普段から気をつけて運転してね!
Credit: Iryna Inshyna/Shutterstock.com
ここからは免許をとる方法を紹介するよ。
国際免許証は日本に来るまえにとるので、国によって手続きの方法がちがいます。
普通はまず自分の国の運転免許をとって、それができたら免許をとった国で特定の書類を出すことで、国際免許証を手に入れることができるよ。
日本で運転するために国際免許証をとる場合は、自分の国が「ジュネーブ条約」っていうルールを使っている必要があるんだ。
国によっては違うルールを使っていることがあるから、詳しい情報が知りたいときは自分の国で免許をとるときに行く場所で聞いて確認しようね。
それに国によっては国際免許証を取るのに時間がかかることもあるから、時間に余裕をもって手続きを進めることが大切だよ。
すでに自分の国で運転免許をとっているなら、それを日本で使える免許証にかえる手続きをしてみよう。
手続きをするには、「自分の国の免許がまだ使えること」と「免許を取ったあとに、その国で3か月以上暮らしていたこと」を証明する必要があるんだ。国際免許証を日本の免許に切り替えることはできないので、そこは気をつけてね。
手続きは日本に来てから、住んでいる場所の近くの免許センターですることになるよ。
普通は以下の流れで手続きを進めるよ。
自分の国で取った運転免許やその内容を日本語に翻訳したもの、日本に住んでいることを証明する書類など、必要なものを用意して自分で免許センターに提出してね!
どんな書類が必要かは「警視庁 外国で取得した運転免許証を日本の運転免許証に切替えるには」で確認できるよ。
視力、聴力、運動能力を確認するよ。
メガネやコンタクトを使っているならかならず持っていこう!
日本の交通のルールに関する問題が10問出題されて、そのうち7問以上正解すれば合格。
日本語以外にも、英語、スペイン語、アジアのいくつかの言葉でも受けることができるから安心してね。
交通ルールのテストに合格すると「運転のテスト」が予約できるようになるよ。
テストを受ける人はたくさんいるから、予約は早めにしておこう。
テスト当日は通訳者は一緒に入れないから注意してね。
運転のテストも合格したら、パシャっと写真を撮ってもらって、ようやく運転免許証がもらえるよ。
「交通ルールのテスト」「運転のテスト」については、例外として受けなくてもいいとされている国があるらしいね。自分が免許を取った国はテストを受ける国なのか、受けなくていい国なのか確認してみよう。
もしもテストで不合格になった場合でも再試験が受けられるよ! ただし再試験には手数料が必要になることを覚えておこう。
多くの日本人と同じように「自動車教習所」というところで勉強すると、免許をとるサポートが受けられます。
自分で応募して、かんたんな説明を聞いたら教習所に入学できるよ。
教習所は全国にいくつもあって、どの教習所を選んでも同じ内容が学べるんだ。
自分が運転席に、先生が助手席に座って教習所の中で運転の練習をします。 「仮免許」を取ったあとは実際の道路で練習することになるよ。
約1時間の授業を26回受けます。 運転についての日本の法律、運転のマナー、応急救護など、いろんなことを学ぶよ。
教習所で前半に予定している授業を受け終わったら、教習所の中で「運転の実技テスト」と「交通ルールの筆記テスト」を受けます。
このテストに合格したら「仮免許」がもらえて後半の授業にすすめるよ。
教習所で予定しているすべての授業を受け終わったら「実際の道路で運転の実技テスト」を受けます。
その後に免許センターに行って「交通ルールの筆記テスト」を受けます。 筆記テストは100問出題されて、そのうち90問以上正解すればめでたく合格さ。
すべてのテストに合格したら、運転免許証がもらえるんだ。
普通は自動車教習所に入学してから2〜3か月で免許がとれるよ。 教習所によっては、14日ぐらいで免許がとれるプランもあるんだよ。
最近は外国の人でも通いやすいように、外国語のテキストや、外国語が話せる先生の授業が受けられる教習所も増えているのは知ってた? 自分の好きな期間や日本語のレベルに合った教習所を見つけてみてね。
参考:一般社団法人全日本指定自動車教習所協会連合会 外国語教習が受けられる指定教習所
日本にはたくさんのドライブスポットがあります。特に人気なスポットを地域ごとに紹介するね!
北海道・美幌峠:美しい湖の景色 カーブの多い道路で山の美しい景色を楽しめます。日本で有名な湖「屈斜路湖」や「雲海」といわれている雲に包まれた世界が見られることで人気があります。
北海道・知床:空に続く道 世界自然遺産の知床には、直線が果てしなく続く道路があります。高低差があり、まるで空に続いているような美しい道路です。 Credit: Khun Ta/Shutterstock.com
石川県・羽咋:千里浜なぎさドライブウェイ 日本唯一の砂浜を車で走ることができる道路です。潮風を感じながら、夕方には美しい夕日が見られます。
栃木県・日光:いろは坂〜中禅寺湖 いろは坂は48回ものカーブがあり、新緑や紅葉の美しい季節にぴったりです。中禅寺湖へ続くコースには展望台やいくつかの滝があり、自然の美しさを楽しめます。 Credit: Tuato/Shutterstock.com
東京・台場:レインボーブリッジ 東京タワーや台場・豊洲など東京の都心部が綺麗に見えます。夜はロマンチックな夜景ドライブが楽しめます。 Credit: Hit1912/Shutterstock.com
東京〜千葉:東京湾アクアライン 東京湾を横断する高速道路です。全長約15kmの道路の真ん中にある「海ほたるパーキングエリア」での海岸線や大型船が見渡せる景色はすばらしいです。 Credit:KAI AYASE/Shutterstock.com
静岡県・伊豆:伊豆スカイライン 海岸線から富士山まで見渡せるドライブコースです。コースの途中にはゆっくり景色を楽しんだり写真撮影ができるポイントがあります。 Credit:korinnna/Shutterstock.com
広島〜愛媛:しまなみ海道 瀬戸内海の島々を全長約60mの橋で結んだドライブコースです。アート・アウトドア・歴史的な寺院や温泉など、島それぞれの特徴を楽しむことができます。 Credit:hasetetsu/Shutterstock.com
山口県・下関:角島大橋 エメラルドグリーンの海にかかる美しい橋からは、オーシャンビューの絶景を眺められます。CMやSNSでよく見かける話題のスポットです。 Credit:Sean Pavone/Shutterstock.com
また、ドライブ以外にも「道の駅」や「サービスエリア」などの車で行ける楽しいスポットがあるよ。各地域のお土産や郷土料理が楽しめて、地元の人とも交流できるから、日本の文化を味わいたい人におすすめ。
他にもたくさんのスポットがあるので、自分に合う場所を探してみてね。
日本では道路を「左側車線」で走ります。
他の国では右側車線を走ることもあるけど、日本ではかならず左側車線を走らなければいけないよ。ハンドルが右にある車が多いし、ウインカーやワイパーのレバーの位置にも注意が必要。
日本ではお酒を飲んだら運転は絶対にダメだよ。 他の国よりも法律が厳しいから、お酒を飲むなら車を使わないで移動しようね。
運転しながら「スマートフォンを触る」「電話する」「カーナビゲーションを触る」ことなどをながら運転といいます。
注意が運転からそれてしまい、事故につながってしまうから「ながら運転」してはいけないよ。
運転中に電話がかかってきたり、地図アプリを操作したいときは一度停車しよう。
日本の高速道路の入り口は急に現れることがあります。 道路標識をよくみて、入り口がどこにあるか確認してから運転しよう。
高速道路の入り口には「現金支払いができる入り口」と「ETCカードを使う入り口」があるから、自分の使えるものを選んでね。
もしも間違えて「ETCカードを使う入り口」に入ってしまった場合は、焦らないでスタッフが来るまで停車していてね。
その他にも日本の交通規則や標識を守るのはもちろん、夜、雨の日、混んでいるときは特に気をつけよう。道路が狭くて混雑している場所もあるから、運転するときはいつも注意してね。
免許を取って、日本のさまざまな場所に出かけてみてね。 安全な運転で素敵な思い出を作ろう!
Header image credits:Prostock-studio/Shutterstock.com
この記事を書いた人