新しい日本語が生まれているっていうのは、かなり真実のようですね。英語の言葉を見てもわかるよね。たとえば、世界でもよく知られた単語である「グーグル」は、今ではアルファベット社という会社が検索エンジンのトップになるまで、存在しなかったんだ。いまでは日本でも「ググる」という言葉をよく聞くし、英語の辞書にも載っているんだよ。
それから、rizz(いちゃつく)って言葉もあるけど、これはスラングで、英語を第一言語としない人たちのあいだでも使われているみたいだね。
言葉はいつも変わっていくんだよね。今回はあるレポートを紹介しよう。このレポートは日本の文化庁を特集したもので、新しい言葉が生まれたというだけじゃなくて、日本語の使い方や意味のとらえ方に焦点を当てたものなんだ。
文化庁は日本全国の16歳以上の人を対象に世論調査をしたんだ。その結果として、約,6000人の中で50%以上の人が「推し」「盛る」「引く」という言葉を旧来的な意味ではなくて、新しい意味として使っていることがわかったんだ。
Examples:
「このアイドルかっこいいでしょ。彼がわたしの推しなの」
「この写真かなり盛れている気がするけど、どう思う?」
「そんなことをいうのはひどいと思う。正直、引いてしまった」
6,000人以上にアンケートをとったところ、80%の人が、このような新しい表現を使っても、気にならない、あるいは平気だと答えている。
一方、「負け惜しみ」という基本的な意味を持つ「 “どうしようもなくなった” (doushiyou mo nakunatta) 」という表現は、3割の人しか使っていないんだよ。
また、「涼しい顔をする」という慣用句があるんだけど、実際は「自分に関係しているにもかかわらず、あたかも関係ないことのように振る舞っている」という意味なんだ。でも、「涼しい顔をしている」「冷静である」という意味で6割の人が使っているんだよ。
日本人は主語をいわないで話すことがあるけど、それでも日本語話者同士なら変なことではないんだ。
日本人は行間を読むのがもしかしたら得意なのかもしれないね。そんな国民性だから、彼らは略語(りゃくご)というものもたくさん使うよ。たとえば、以下のようなもの。
あけましておめでとう → あけおめ
アメリカンフットボール → アメフト
インフラストラクチャー → インフラ
日本人は多くの情報を短い文章の中に詰め込めないか、いつも考えているのかもしれないね。いつも急いでいるように見える日本人は、文章表現もどんどん短く切り詰めたいんだろうね。
▼こちらのサイトに略語はたくさん乗っているよ!
このように、日本語はつねに言語として新しい表現を生み出しています。外来の言葉も自分たちが発音しやすい読み方に変えて、どんどん吸収して変化していくんだね。
けれども、もちろん新しい表現だけを重んじているわけではなくて、従来からあるような日本語をきれいに話しているひとがいると、気品や風格を感じるということもあるよ。ブリティッシュ英語みたいな日本語もあるって思ってもらえると、わかりやすいかもしれません。
なんであれ、新しい日本語はこれからもどんどん増えていくでしょう。人は新しいものが好きですから。
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