ねえ、知ってる? 日本にはちょっと特別なマナーがあるんだよ。特に食事の席での失敗を避けるために、いくつかの方法を教えるね。
これから紹介するエチケットは、日本の文化を理解するためにとても大事なんだ。しっかり覚えておこうね!
日本での大事な食事の席では、自分が座る場所がとても大切なんだ。まずは座るべき席について、お話しますね!
まずお店に行ったら、お店に入る前に待っているのがいいよ。もしウェイティングルームがあれば、そこで待とうね。
ウェイティングルームがなくて、お店の人に席に案内されたら、まず下座の席に座るのがマナーだよ。和食のお店では入り口に近い席が下座で、遠い席が上座なんだ。
でも掛け軸やお花が飾ってある床の間があれば、そこに近い席が上座になるよ。かなりややこしいよね。
洋食のお店でも上座と下座の位置は同じだけど、西洋ではレディファーストの文化があるから、男性より女性が先に席に座るのがマナーなんだよ。
日本では上司より部下が先に座るのはよくないから、このあたりは柔軟に対応しようね。お店によっては上座と下座がわかりにくいこともあるし、窓からの景色がいい席が上座になることもあるよ。上座はもしわからなかったら、お店の人にちゃんと聞くといいと思うよ。
それからもし景色がよりよく見える席があったら、そのことを伝えて、もてなしたいゲストに座ってもらってもいいよね。「こちらの席は外の景色がきれいだと教えてもらったので、こちらに座ってください」と、ていねいに気持ちを伝えるといいんじゃないかな。
会食ではある程度は着るものに気をつけよう。自分の個性を表すファッションもステキだけど、相手に恥をかかせないように、お店にふさわしい服装を心がけるといいよ。
お店の指定があれば事前に雰囲気を調べて、いっしょに行く会社内の人にもドレスコードを尋ねてもいいかもね。
パーティなのか、接待なのか、目的によって服装も変わるよ。ビジネスの場でのお付き合いだから、服装で迷ったら基本的にはビジネスカジュアルがいいんだけど、地味すぎるのも浮いちゃうような華やかなお店もあるから注意が必要だね。
まあ基本的には、落ち着いた色合いのスーツやワンピースがおすすめだよ。
もしあなたが女性なら、過度な露出や香水のつけすぎにも注意は必要だと思うよ。とくに匂いはおいしい料理の一部だから、ゲストが料理をしっかりと楽しめるように、すこし抑えめにできるとよさそうだね。
日本の食事マナーも、きっとみんなの国のマナーと似ているところもあると思います。
まず、和食では箸(はし)の使い方がいちばん難しいポイントだよね。ちゃんと持ててるかな?
つぎに、お箸の正しい持ち方を説明しますね。
箸を持つ場所は、箸の先端から約3分の2の部分だよ。上の箸は、鉛筆を持つように持つんだ。そして下の箸は、中指と薬指のあいだに入れてしっかり固定する。
物をつまむときは、中指と人差し指と親指で上の箸を動かすけれど、下の箸は動かさないようにしましょう。
これが基本的なお箸の持ち方です。ぜひ練習してみてくださいね。
日本でも小さいときに、小さな豆を持ってお皿からお皿に動かすという方法で、練習したりするから、もし正しいお箸の持ち方を実践してみたかったら、やってみてもいいかもしれないね!
お箸の使い方はじつはかなり深く考える必要があることで、日本人でもやるべきではないことをしていることがよくあります。そんな難しいお箸の使い方の中でも、これはやめた方がいいってものを厳選してここでは紹介しますね。
・お箸で誰かのことを指差す
お箸で誰かを指し示すのは、日本人なら絶対にしないことのひとつでしょう。これはすべての日本人にとって共通の認識で、こういう行為をすることはほとんど侮辱のようなものなんだ。
まちがって近い行為をしてしまったら、相手にしっかりとあやまることが必要だよ。
・お箸を料理に突き刺す
お箸をフォークのように使うことも、あまり歓迎されてはいません。しかしどうしても掴めないようなものの場合には、しょうがなく刺してしまうことは日本人でもありますね。
あまり神経質にならなくても大丈夫ですが、なるべくならお箸をフォークのように使う行為はしないように気をつけましょう。
・お箸で器を引き寄せる
器の端にお箸を差し込んで、器を引きずってくる行為もあまり品がよくありません。日本でも子供のときにこの行為はかなり嗜められるんだ。
それに実際やってみると、音の面をみても、行為の面をみても、あまりきれいとはいえないよね。
・お箸についたものをなめる
お箸はあくまで摘んで口に運ぶものであって、お箸についているものをなめるのは上品ではないとされています。
ここまでくると普通の食事ではそこまで厳しく気にされませんが(家庭によるかもしれないね)、ゲストと食事するときには、必要以上にお箸をなめないようにするのはいいかもしれないですね。
・箸を持ったまま迷うこと(迷い箸)
ここからはとても哲学的な内容になるんだけれども、箸を一度動かし始めたなら、どのお皿から物を取るかは迷ってはいけないとされています。
日本料理では小さなお皿に乗って、たくさんの料理が並べられる訳だけれども、こうした状況下ではお箸を動かすときにはすでに何を食べるかは決めていないといけないんだね。
将棋でも一度触れた駒を動かさないことはルール違反だけれども、それとすこし似ているかもしれないね。お箸が食卓で迷っているさまというのは、何度もくり返しているとあまり所作として美しいとは言えないですよね。
できるだけ迷いのないお箸運びが食事全体を通してできていると、あなたは日本人も驚くようなお箸の使い手ということになるね。
お箸についてのルールをもっと詳しく知りたいという方は、こちらの日本語のサイトをみてみてくださいね。
異なる文化を尊重し、立派なマナーを身につけることができれば、仕事を進める上でも役立ちます。自分の国の文化はともかく、いま住んでいる地域の習慣を観察することを忘れないようにしましょう。人々はあなたのマナーや日本文化への造詣の深さに注目してくれると思います。友だちや同僚たちは、きっとあなたの努力を評価してくれることでしょう。
日本で働く外国人が増えるにつれて、文化それ自体もすこしずつ変わってくるかもしれませんね。とはいえ日本の文化はまだまだ男性が中心だし、若い世代は年上に敬意を払うことが期待されているよ。だから異なる文化に慣れた人たちにとっては、時には年上の人たちにつんけんされたり、気分を害されたりすることもあるかもしれないね。
難しく感じるかもしれないけれど、ビジネスディナーの前にこうした習慣を学んでおくことは、あなたの成功に影響するはずだよ。友だちと一緒に、または自分の時間を使ってでも、テーブルマナーの練習をしておくのはいいかもしれないですね。
では、これらのマナーに気をつけて、日本でのビジネスディナーを楽しみましょう!
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