職場に持っていく「おみやげ」ってなんのこと？

日本での働き方

Credit: Canva.com

日本の文化の中で、知っておいて損がない要素のひとつが「おみやげ」です。

おみやげ：贈りものの伝統

「おみやげ」とは、日本の習慣で、ありがとうの気持ちを伝えるためにプレゼントをすることです。

おみやげは、友達や家族、同じ仕事をしている人たちと一緒に過ごした思い出を分かち合うために贈りものをすることなんですね。

職場における「おみやげ」の意味とは？

職場では、おみやげを贈ることがよくあります。これは、出張や旅行、実家への帰省などで手に入れたものを、仕事仲間や上司とシェアするという感じです。

おみやげを共有することで、自分のプライベートな生活や生まれ育った場所を紹介できるんだ。それに、休みがただの楽しい時間だけじゃなく、家族と過ごす特別な時間だってことを実証できますよね。「休みを大切にしてて、贅沢なことではなくて家族がいちばん大切だ」というメッセージも伝えられるんだ。

おみやげを選ぶときは、嫉妬や疑念を引き起こすような高価なものは避けるべきだし、仕事の場にふさわしくないものや、子どもにはふさわしくないものも避けたほうがいいです。職場でお土産を渡すことは、仲間たちと信頼を築く手段でもあります。お土産を贈ることで、みんなで喜びや楽しさを共有し合い、同時にグループ全体に忠誠心を示すことも大切なんだよ。

Canva p.63. Credit: Canva

おみやげビジネス

Credit: Canva.com

日本にはどこに行っても、駅前や観光地のまわりにはお土産やさんがいっぱいあります。お店には、美味しいお菓子やせんべい、もちもちしたお餅、クッキー、フルーツ、ナッツなどがいろんなサイズの箱に入って、カラフルな包み紙で包まれています。

お土産のお菓子の市場は、外国からの旅行者さんがたくさん来たり、旅行や仕事で忙しい人が増えたりして、2019年までずっと成長してきました。2019年には、お土産の市場が4,000億円を超える大きな市場になりました。

これには、日本に来る外国の人たちがお土産を買うことが大きく寄与しています。2018年に発表されたデータによると、外国から来た人たちの旅行中に使ったお金のうち、約4割がお土産を買うために使われています。そしてその中で、お菓子が9.7％を占めていて、約1,589億円ものお金が使われています。これは、日本のお菓子が世界で広く人気があることを示しています。

でも、COVID-19（新型コロナウイルス）が広がると、お土産の市場には大きな影響が出ました。外国からの観光客が減ったし、国内でも旅行や帰省、出張の機会が減ったため、市場は大きく縮んでしまいました。

2020年には市場が2,300億円に激減して、前年と比べて57％も減りました。でも、2021年には空港や駅などの交通拠点が回復し、お土産の市場も再び広がり始め、2020年に起きた問題と比べて105.7％も大きく成長しました。